「べっぴんさん」②

「こだわりのモノづくり精神」に学ぶ

こんにちは。今回のブログは前回の続きになります。

前回、私がこの物語で大いに共感させられたのは決して揺らがない「こだわりのモノづくり」を貫く精神を持ち続けること。

赤ちゃんの肌着に使う素材選びや、それを縫製する技術など、全ての赤ちゃんが快適に感じる事を一番に考え作られていること、つまり使う立場に立ったモノづくりをしていることをお伝えしました。

そして「べっぴんさん」の「べっぴん」とは漢字で書くと「別品」となり、それは普通の商品では無く、特別な一品という意味があることもお伝えしました。

彼女達はベビー服を、弊社は住宅を作っています。モノづくりという点においては共通する面が多々ありますが、価格の面においては大きな違いがあります。

でも弊社では「キアリス」と同様に、あくまでも使う立場で素材選びをし、使う立場でモノづくりを行っております。
分かりやすくする為、一つ例を挙げてお話をしてみましょう。


住宅には何百万個と数えきれないほどのパーツ(部品)が使われ、それらが組み合わされて一軒の家となります。数えきれない部品の中で、そこに住むお客様が毎日一番多く身体に触れるパーツは何だと思いますか?

答えはフローリングです。

手には触れなくても、人が家の中を移動する為には床の上を歩かなければなりませんよね。

例えば、「このフローリングは何で作られているのかな?」なんて考えた事がありますか?ほとんどのハウスメーカーや工務店が使っているのが、合板フローリングです。弊社でも使っています。でも合板フローリングと一口に言っても色々な種類のフローリングがある事を知っているお客様は少ないと思います。

色々な種類と先に言いましたが、ここでは大きく二つに絞ってお話をしたいと思います。一つは表面に木目模様が付いた特殊シートが張られたフローリングです。

もう一つは本物の木を2~3mm程度の厚さでスライスしたものを表面に張ったフローリングです。ちなみに表面だけを見て、触ってみてもほとんど違いが分かりません。さて、あなたがお客様だとしたら二つの内どちらを選びますか?この段階では「う~ん、どっちが良いのか分からないなぁ。」ですよね。

では、次に二つのフローリングの特長をお話します。最初のフローリングは表面がとても硬く、キズがほとんど付きません。
しかし、裸足で歩いていると足の裏が痛くなってきます。二つ目のフローリングは表面が柔らかく、ちょっとした衝撃でもキズが付いてしまいます。
しかし、裸足で歩くと適度な柔らかさのおかげで足が痛くなることはありません。

ここまでの話を聞いて、どちらを選択しますか?

どちらを選ばれても、それはお客様の自由です。


ちなみに弊社で標準採用されているのは二つ目のフローリングです。

このフローリングにはキズが付きやすいというデメリットがありますが、敢えてこのフローリングにしております。なぜならば、このフローリングの表面に使われている素材は本物の木だからです。本物の木は柔らかく、人を包み込んでくれます。幼い子供が転んでも、そんなに痛くはありません。そして本物の木はキズが付いても剥がれることは無く、永く使用する事が出来ます。

一方、一つ目のフローリングのメリットはキズが付きにくいという事だけです。表面の特殊シートも耐久性が何年あるのか分かりません。子供がいたずらをしてナイフでキズを付ければ、そこからシートがめくれてくる可能性もあります。表面が硬いという点も気になります。幼い子供が転んで、頭を打ったら大変です。

このように見た目には分からないけれど、全く中身が違うフローリングが存在しているのです。たぶん多くの人は、内容を知れば二つ目のフローリングを選ばれると思います。では、なぜ一つ目のフローリングは存在するのでしょうか?

実はこれって、本当のお客様の為に作られたモノではないのです。むしろ施工する業者の為に作られたモノなのです。昨今のお客様の目は厳しく、ちょっとしたキズ一つでも大きなクレームに発展しまう事も少なくありません。特にフローリングのキズは致命的です。張替えなんて簡単に出来ません。なので、そのようなクレームが出ないように開発されたのが、一つ目のフローリングなのです。どちらが正解でどちらが不正解という事ではありません。

ただ、題名にある「べっぴんさん」の精神から言えば、やはり私は二つ目のフローリングを選択します。例えリスクがあっても、こちらをお客様にお奨めします。我々が行う工事は数ヵ月で終わりますが、お客様は完成した家にこれから何十年も住み続けます。そう考えると、やはり「本物の木で作られたフローリングの部屋で過ごして貰いたいなぁ。」と思う訳です。

今回はフローリングに着目して弊社の「こだわりのモノづくり」を紹介させて戴きました。

「べっぴんさん」①

「こだわりのモノづくり精神」に学ぶ

「べっぴんさん」、綺麗な女性の話ではありません(笑)。

今回はNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(2016年10月~2017年3月放送)について触れてみたいと思います。(現在、BSにて再放送中)
この物語の舞台は終戦後、焼け野原になった神戸。女学校時代の仲良し3人娘達が子供を抱えながらベビー服づくりを始め、「キアリス」というお店を作り、やがて日本でも有名なベビー用品店に成長していくというストーリーです。

私がこの物語で大いに共感させられたのは「こだわりのモノづくり」を貫く精神です。

赤ちゃんの肌着に使う素材選びや、それを縫製する技術など、全ての赤ちゃんが快適に感じる事を一番に考え作られているのです。そんな彼女達が作った製品を見た大手百貨店の社長夫人が旦那を通して、「キアリス」の百貨店出店を打診してきます。

ところが、出店の条件として縫製方法の簡略化を行い、価格の値下げを百貨店側が要求してきたのです。すると彼女達は悩みますが最終的に「そんな商品を作って売るなんて出来ない。」とあっさり出店を断ったのです。現在に例えるなら銀座の三越から出店を依頼されたのに断ったようなものです。彼女達の旦那さん達は皆呆れてしまいます。「こんな良い話をあーもあっさりと断るなんて。女性の考えている事は分からん。」と。

でも私は彼女達の決断は素晴らしい事だと思うんですね。

なかなか出来ないですよ。普通なら儲かるチャンスだと受け入れてしまいますよね。本来の「モノづくりの精神」を忘れてしまって。
私が素晴らしいと言ったのは一貫して「モノづくりの精神」を曲げない彼女達の心の強さです。人は儲かり始めると「創業の精神」を忘れてしまい、ついつい金儲けに走りがちになってしまいます。彼女達は金儲けよりも「お客からに本当に喜んで貰える商品を作りたい。」という気持ちの方が圧倒的に強いんですね。やがて彼女達の「こだわり」に負けて大手百貨店の方が条件を取り下げ出店することになり、少しずつ「キアリス」は売り上げを伸ばし、百貨店の顔となるまで成長します。

今回の題名である「べっぴんさん」の「べっぴん」とは漢字で書くと「別品」になります。普通の商品では無く、特別な一品という意味です。

彼女達はベビー服を、弊社は住宅を作っています。作るモノは違えども、弊社の「モノづくりの精神」もこのように有りたいと思います。