注文住宅販売価格据え置きのお知らせ

こんにちは!誠心住工房フォレストの佐々木です。
本日のブログはこれから注文住宅で家を建てようとお考えの方にとっては朗報になります。

いま現在、建築業界は「イラン情勢」の影響を受けてどん底の状態にあります。何が「どん底」なのかと言うとそれは「お客様がいない」という事です。正確に言えば、建てたいと思っている人は潜在的に見ればいらっしゃるのでしょうが、住宅価格が高騰し「高額過ぎて買えない」と言うのが実情ではないでしょうか。

「イラン情勢」前でもかなり高額な住宅価格が「ナフサ不足」などの影響により、更に値上がりをしています。ナフサ由来でない資材まで価格が上がり、今や資金に相当余裕のある方しか買えないくらい値が上がっていますし、今後も上がり続けて行くでしょう。

日本は今インフレの状態にあります。物価高に合わせて給料も同じ率で上がれば「良いインフレ」になるのでしょうが、給料が全く追い付かない「悪いインフレ」になっています。これではお客様が増える事など有ろうはずもなく、減る一方にあります。しかもこれまで低金利で借りる事が出来た住宅ローンまでもが金利アップとダブルパンチを喰らっている訳です。住宅業界はすそ野が広く、家を建てる事で家具や家電、カーテンなどを扱っている業界にも好影響を与えます。中には自動車まで買い替えるお客様もいるくらい人生の中でも大きな出来事となります。

本来、この「悪いインフレ」は国が何とかすべき事だと私は思うのですが、今の政府の対応を見ていると全く期待が持てません。

弊社では「イラン情勢」が始まって約5カ月間の状況を見てまいりました。資金を多くお持ちの方は別として、多くのお客様が新築ではなくリフォームに切り替えて工事を行ったり、工事そのものをやらずに見送ったりしているようですね。

弊社も設立当初はリフォームを主体で仕事を戴いてきましたので、リフォームも頼まれればもちろん行います。しかし、リフォームと言うのは「やっても良い家」と「やらない方が良い家」があるのです。部分的なリフォームであればあまり気にする必要は有りませんが、リノベーション工事のような大規模リフォームは要注意です。建築業者にも寄りますが、契約を取る為なら「リフォームが不適格な家」でも契約を結ぶでしょう。「リフォームが不適切な家」でも工事完了後2~3年は問題なく住めるでしょう。問題はそれ以降です。何千万円も掛けて行った工事なのにあちらこちらでクレームが発生という事態も有り得ます。リフォーム工事そのものを否定している訳では無く、リフォームはケースバイケースでリスクの大きい工事である事を知った上で建築会社へお願いすることが大事なのです。特に築年数が古ければ古いほどリスクは増えますので、しっかりと現場調査をして貰い、本当にリフォームでやっても大丈夫なのかを確認し、確信を得ることを忘れずに行いましょう!

さて、前置きが長くなりました。今日の本題に入りましょう。

弊社では価格高騰の中で「家を建てたいけれど建てられない」というお客様のために注文住宅の販売価格を2025年の価格に据え置く事にしました。現実をお話すると資材価格はもちろんのこと職人さん方の手間代も高騰し、適正利益を得るには販売価格を上げないとならないというのが本音です。しかし、実際に住宅を作っている我々ですら今の住宅価格が異常なほど高いと感じているのです。むしろ「こんな高い家を誰が買ってくれるのだろうか?」という気持ちの方が強いのです。

そこで出た結論は住宅価格を上げるのではなく、「価格据え置き」という考えでした。中身を変えずにこれまでと同じ家を建てれば、これは単純に弊社の利益を減らす行為です。本来であればすべき行為ではないのですが、敢えて行います。その代わり値引きは行いません。この「価格据え置き」注文住宅にご興味を持って戴き、1組でも多くのお客様とご縁が結ばれるのであれば、今回の考えも双方良しになるのではないかと思う次第です。

弊社の注文住宅は今年度から「20年の長期瑕疵保証」と「住設機器10年保証」も付いており、大手ハウスメーカーと比べても遜色のないアフターサービス内容になっております。

ご興味のある方は是非弊社へお問い合わせください。弊社ではしつこい営業は一切行いません。取り敢えず「話だけ聞きたい」という方でも大歓迎です。何事もそうですが、遠くで見ているだけでは何も分かりません。近くで見て、相手の話を聴いてみないと本当の中身は分からないものです。話を聴いたからと言って必ず契約する事もありません。中身を知って「私には合わないなぁ」と思われたら断って戴いて結構です。『良い家』を建てる上でお客様と建築会社の信頼関係は絶対に必要なのですから。

ガレージ・イン・ハウスの魅力

こんにちは!誠心住工房フォレストの佐々木です。

誠心住工房フォレストの商品群の中に「GARAGE in HOUSE」と言う注文住宅があります。
「GARAGE in HOUSE」とは住宅と車庫が繋がっているだけではなく、玄関から直接車庫へ出入り出来ることが必須条件で、単なるビルトインガレージとは異なります。
弊社では発売から4年で、この住宅を購入されたお客様は今のところ2棟しかありません。

「売れていないのは価格が高いから?」いえ、ちゃんと分析して貰えば分かると思いますが、この商品は超お買い得品です!住宅と車庫を分離して建てた場合で比較検討して貰えば一発で納得がいくことでしょう。

一般的に多いのは住宅は住居専用でクルマは屋根付きカーポートというパターンが圧倒的に多く見受けられます。なぜか? それは「トータル的に見て価格が安くなる」、「皆がやっているから」といったところでしょうか。これで充分満足がいっているのであれば、それはそれで良いのです。

でも弊社が奨める「GARAGE in HOUSE」に住んだら、あなたはこういう家でなければ満足出来なくなると思います。ちなみにこの家の特長は以下の通りです。
① ガレージから外に出ることなく、直接玄関への行き来が出来ることで風雨や雪の影響を受けずに済みますし、買い物品なども濡らすことなく家に入れられます。
② 電動シャッターが標準装備され、開閉は車内のリモコンで行います。雨や雪の日の開閉時もリモコン一つでクルマの出し入れも楽々。
③ 四方が壁面、上は屋根で囲われているので、クルマが汚れることがありません。風の強い日や黄砂や雹が降る日も安心です。また、防犯の観点から盗難被害の多い車種に乗っていても盗まれる可能性は極めて低く、傷など故意に付けられることもありません。
また冬場の出勤前にクルマに積もった雪寄せを行うこともありません。
④ 「愛車=命」と考えている方にとってはガレージ面の壁に窓を付けることで、家に居ながら愛車を眺めて生活が出来ます。

と上記のようなメリットが有りますが、デメリットとしてはガレージ部分も床面積に算入されるため固定資産税額が多くなることが挙げられます。また屋根付きカーポートと比較してもトータル金額で比較すれば、当然「GARAGE in HOUSE」の方が高く付くのは間違い有りません。でも弊社ではこの商品をこれから家を建てるお客様に薦めたいと考えております。それは雪国に住む人にとって「GARAGE in HOUSE」はとても付加価値の高い機能性建築物になるからです。これは掛かった工事費用や固定資産税を加味しても、それ以上の価値をきっと感じて戴ける商品だと確信しております。

「実際に見てみないと本当の良さが分からない」と考えられるお客様もいらっしゃると思います。そういう方は近々発表される弊社の建売住宅「高梨モデルハウス」を是非ご覧ください。乗用車2台分と自転車2台分が収まる広さのGARAGEを見る事が出来ます。

注文住宅で建てようとすればかなり高額な建物になりますが、建売住宅だからこそ出来る価格になっております。お問い合わせは弊社不動産事業部「ミライズReal Estate」まで。
よろしくお願いいたします。

「遠のくマイホームの夢」とお思いの方へ

こんにちは。誠心住工房フォレストの佐々木です。
久しぶりのコラムですが、お読み戴ければ幸いに思います。

2026年春に起きた「イラン情勢」。アメリカが突然引き起こした戦争同様の所業は世界中の人々を混乱の渦に巻き込みました。もちろん日本も例外ではありません。アメリカとイランが交わした「覚書」など何の効力も無く、原油は相変わらず輸入出来ずにおります。「イラン情勢」が始まった頃に比べれば少しはモノの流通は改善の兆しが見受けられますが、「イラン情勢」前の状況には程遠いと言わざるを得ません。

弊社が仕入れる住宅資材でもナフサ由来の商品は発注しても納期回答が直ぐには出ず、おまけに価格が40%以上も上がった商品はたくさん有ります。その代表格が板状の断熱材(例:スタイロフォーム)です。寒冷地では床や壁に数多く使われる重要な資材の一つです。国が推し進めるGX志向住宅やZEH住宅を作る上では絶対に必要な資材なのですが、これの生産が間に合わず、価格も爆上りし、住宅価格の高騰に拍車を掛けています。

「イラン情勢」前ですら住宅価格は高過ぎと言われていたのに、この戦争で住宅を建てることが出来る人の数は大幅に減ったと思われます。国民の所得がインフレ社会に対応出来ていないのに、更なる値上げはキツ過ぎます。世の中がこんな大変な時に国会議員がやっている「皇室典範改正」「国旗損壊罪の制定」「副首都構想法案」などなどは今の国民の生活にはほとんど直結しない事ばかりで呆れてしまいます。

さて、弊社はこういう世の中で家を持ちたい人がどうしたら高品質で快適な家を建てられるのかを考えてみました。それは、不動産業も行う弊社だからこそ出来る家づくり「建売住宅」という選択肢です。たぶん『なぜ「建売住宅」なのか?』という疑問を持つ方も多くいらっしゃるかと思います。
答えはシンプルで、「経費と資材価格」を抑えられるからです。注文住宅と違い建売住宅の場合、お客様との打ち合わせは有りません。間取り、デザイン、仕様、色決めなどなど注文住宅はお客様の意向を取り入れていかなければならない為、莫大な時間と労力を「打ち合わせ」に要します。これらは当然経費としてお客様からお支払い戴く訳ですが、建売住宅の場合は「打ち合わせ」そのものが有りませんので、その分の経費がカットされます。

また複数の建売住宅を建てて同じメーカーの商品をまとめて購入する事で資材価格を抑えることが出来ます。こうする事でお客様の購入金額を大幅に下げることが出来る訳です。唯一のデメリットは購入されるお客様の要望がプランに入っていない事ですが、そこは実際に建物を見てご判断戴きたいと思います。弊社が作る「建売住宅」はコスパ最強と自負しています。お客様の欲しいものは付いていないかも知れませんが、「えっ!あれもこれも付いてこの価格!?」と思って戴ける内容になっていると思います。

余談ですが、アメリカで注文住宅を建てる人は富裕層の人だけです。ほとんどの人は建売住宅に住んでいます。これはアメリカと日本の住文化の違いが色濃く反映しているのですが、アメリカ人は人生で5~6回の引っ越しをしています。先祖が狩猟民族だったアメリカ人は土地に対する執着心が日本人ほど強くはないのです。ですから、その時々の家族構成に合わせて家を住み替えるのです。日本では家の価値はあっという間に下がりますが、アメリカやヨーロッパではそんな事はなく、逆に歴史ある建物の方が高く売れる場合もありますし、ちゃんとメンテナンスが行われて綺麗であればいい値段が付く仕組みになっているのです。
日本の住宅も高断熱高気密化が当たり前になり、ZEH住宅やGX志向住宅が高い価格で流通されるようになれば、いずれアメリカのように簡単に住み替えが出来るようになるかもしれませんね。

話を元に戻しますが、「建売住宅」に抵抗感を感じる人は東京でマンションを買う感じを思い描いて欲しいと思います。マンションのように眺望は期待出来ませんが、既に出来上がったモノを買うという点においては同じかと思います。確かに注文住宅では自分の思い描いた家が建てられると思いますが、今の時代において「その夢の実現」はあまりにも高額過ぎます。こういう事態が数年後には落ち着き、安くなるとは現時点では考えにくく、むしろ年を追う毎に高くなって行くのではないかと思われます。ちなみにウッドショックがあった2021年から住宅価格は上がる一方で、一度も下がったことはありません。また、これまでの低金利時代は底を打ち、住宅ローンの金利も上昇傾向にあります。これまで当たり前にやれた事が出来なくなりつつある訳で、お客様にも我々にも思考を変える時がやってきたのかも知れません。

では最後に「お知らせ」をさせて戴き、結びの言葉とさせていただきます。
株式会社フォレストでは会社始まって以来、初の「建売住宅」の工事を大仙市高梨で現在進めております。7/30現在で建て方が終わり、ある程度の姿・形を確認する事が出来ます。
詳しい内容は弊社不動産部【ミライズReal Estate】のホームページ及びランディングページにて近日中に公開いたしますが、キーワードをいくつかお知らせしたいと思います。
「平屋」「電動シャッター付きガレージ2台分附属」「2LDK」「高級システムキッチン『ステディア』」「浴室暖房乾燥機付きシステムバス『サザナ』」「TOTOウォシュレットがある広々トイレ」「ZEH住宅」「オール電化住宅」などなど注文住宅で建てたら買えない価格設定になっておりますので、是非ご期待くださいませ。

「ますます遠のくマイホームの夢」と思われている方へ

こんにちは!
誠心住工房フォレストの佐々木です。

イラン情勢で先行きが見えない今日この頃、物価が上がり品物が手に入らず困っていますよね。これは日本だけではなく世界中の国々も皆そうだと思いきや、実は戦争を引き起こしているアメリカはそうでもないようなんです。ニュースではガソリン価格が上がってトランプ大統領の支持率が下がっているなどの情報が流れておりますが、住宅資材などは今までと変わらず普通に購入できているらしいのです。私がアメリカに行って確かめて来た訳ではなく、アメリカの友人から最近聞いたお話です。

私はメジャーリーグの試合を見るのが好きで、大谷選手が出場する試合は毎回録画して見ております。ドジャースは人気球団ですので、どこの球場に行っても観客はたくさんいますよね。そして最近よく思うのですが、「この国って今現在『戦争』をしているんだよな。」って。政府と軍隊はイランと戦争真っ盛りなのに、国民は普通にピーナッツやポップコーンをほうばり、ビールを飲みながらメジャーリーグ観戦・・・。私的にはこのギャップに理解がどうも着いて行けません。

ちょっと話がズレてしまいました。申し訳ありません。そもそも住宅価格が一気に上がり始めたのが、ウッドショックの時でした。そしてコロナ禍に入り、年が進むにつれて住宅価格も上がり、「もう限界!」って思っていた矢先にイラン情勢で「もうOUT!」って感じです。今は材料が入って来ず、見積り依頼をしても返事が来ません。呆れた事に「入荷した時にならないと価格が出ません。」と言われる始末です。高級な寿司屋と同じで時価での商売のようになりつつあります。ですから仮にお客様から注文のご依頼が来ても簡単には見積りが出せないのです。こんな状況がいつまで続くのか分かりませんが、日本政府にはこの異常事態をもっと重く受け止めて貰いたいと思います。"ナフサ、全然足りていません!"もう企業努力で何とか出来るレベルではないんです。

と、まぁごちゃごちゃ愚痴っちゃいましたが、愚痴ばっかり言っても暗くなるばかりです。なので少し前向きな事をしていきたいと思い、この度大仙市で建売住宅を建てる事としました。建売住宅は住む人の要望が一切反映されていないデメリットがある反面、「この価格でこの内容は凄い!」と思わされるコスパの良さというメリットがあります。またお客様との打ち合わせに要する経費が掛からないので、浮いた経費を値上がりした資材の購入資金に充てられます。他にも設計士がいつかやってみたいと考えている事をカタチにしてみたりとか、これらのメリットがデメリットを大きく上回れば、「住みたい❣」と思って戴けるのではないでしょうか?

弊社が初めて世に出す「建売住宅第1号」にご期待ください!
詳しい内容については2カ月ほど後にお知らせしたいと思います。

『不動産事業部』設立のお知らせ

お世話になっております。お知らせが遅くなりましたが、弊社は2026年1月20日付けで新たに『不動産事業部』を設立致しました。不動産事業部の責任者には「大野博之氏」を迎え、今後は土地、中古住宅の仲介をはじめ土地・中古住宅の仕入れ、販売や建売住宅、アパート事業など幅広い営業をして貰います。不動産事業部の屋号は『ミライズ Real Estate』とし、建築事業部である『誠心住工房フォレスト』との相乗効果を図り、効果的な営業の仕組みを作り出したいと考えております。

今年は横手市にアイ工務店さんも進出して来ると言われております。数年前にタマホームさん、一条工務店さんと進出し、大曲にはプライムハウスさんも来て県南地域の建築業界は大きく様変わりしました。また法律の改正に伴い、省エネ性能や耐震性能に大きな差が無くなった事で他社との差別化がしにくくなりました。

株式会社フォレストでは大手ハウスメーカーや有名地元ハウスビルダーに正面から戦える商品も商品も作っていきますが、それだけではなく多角的な経営を目指します。その最初の一歩が『不動産事業部』の開設なのです。弊社は不動産事業を令和5年夏から出来るようにしておりましたが、今まで開店休業状態でした。大野氏の入社でようやく本格的に不動産事業が動き始め、既に実績も挙げております。ぜひ弊社の今後の展開にご期待ください!

2026年の年始めに思うこと

明けましておめでとうございます。
誠心住工房フォレストの佐々木でございます。
年が明けて2週間が過ぎましたが、本年もよろしくお願いいたします。

さて弊社は今年4月で会社設立11周年を迎えます。これもひとえに弊社とご縁が有ったお施主様方をはじめ協力業者の皆様方やコンサルティング会社や金融機関の方々のお陰だと思っております。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

昨年を振り返しますと、平屋注文住宅3棟に小さなリフォーム案件が数件とまずまずの成果が得られました。新築だけにフォーカスすると全棟平屋という弊社に取っては初めての現象が起こりました。世の中で平屋ブームが起きている事は聞いてはおりましたが、一年間で建てた注文住宅すべてが平屋というのは想定外でした。お施主様の事は個人情報なので細かな事は語れませんが、共通していた事が二つ有ります。一つは既存住宅の年数が古くて80坪を超える大きな家だった事。もう一つはそんな大きな家に住んでいる家族の人数が2~3名という事です。

これを読んで「うちと同じじゃん。」と思われた方は少なくないと思います。昭和40年代~50年代に建てられた家にお住まいの方はとにかくこのケースと同様な事が多いように見受けられます。無駄に広い玄関、使いもしない和室の続き間、全く使わない広縁などなど。使わない部屋が一番日当たりの良い所にあって、普段生活する場所は日中でも電気を付けないと暗いなんて家は昭和の家そのものです。これは冠婚葬祭は自宅で行うという昔ながらの風習がその時代にも引き継がれて出来たものです。例えば結婚式。現代であればホテルやウェディングホールで行うのが当たり前ですが、昭和の時代では自宅で行われる事も多くあり、大勢の人が入れるように続き間の和室が有った訳です。でも結婚式がその家で行われるのは何十年に一度ペースだと考えると何ともったいない家づくりを行っていたんだなと思わさざるを得ません。もちろん結婚式だけではなく、お盆や正月にも親類が大勢集まって使う事もあったでしょうが、それでも年に2回です。使用頻度から考えると現代の家づくりでは真似できない人の方が圧倒的多数でしょう。

3棟の平屋はすべて居住スペースが30坪未満というのも共通しています。私は家族が3名以下なら25坪くらいでも充分だと思っていますが、お施主様のご要望は多岐に渡りますので最終的には30坪くらいまで膨らむ場合もあります。でも30坪以下の平屋でご要望が全て納まるのであるのであればベストなプランだと思います。とかく平屋は「贅沢な家」と呼ばれるように同じ坪数の総2階建ての家と比較すると坪単価の高い家になります。なので大きくても30坪を超えないコンパクトかつ生活動線の良いプランの提案を心掛けております。

若い世代(Z世代)の方々からの問い合わせはそれほど多くはありませんが、若い人達にもぜひ弊社の家づくりに興味を持って戴きたいと思い、今年は若い世代に向けた活動もして参りたいと思っております。私も20代、30代の頃に設計した作品を思い返す事が時々あります。若い時って怖いモノ知らずで今にして思えば、気恥ずかしいプランを平気でお客様に提案しておりました。お客様も同年代の方が多く、それはそれでご理解を得られましたが、あれから30年経った家はどうなっているのかと考えることが有ります。若い時って「この建物が35年後(支払い終了時)にはどうなっているのだろうか?」って考えない人の方が多かったと思います。デザイン優先で急勾配の屋根を作ったり、無駄な吹き抜けを作ってトップライトを付けてみたりとメンテナンスの事を度外視したプランを提案していました。それらを設計した私も現在59歳ですが、今はそのような設計は一切行いません。人間は歳を重ねていくとモノの見方が変わってきます。つまり何が言いたいかと言うと「いま貴方が建てようとする家ってメンテナンスの事まで考えたプランになっていますか?」と言う事です。

どんな家であってもノーメンテナンスで35年間暮らせることは無いと思います。どんなに長くても10年も住めば何かしら不具合が発生してくるものです。その不具合を直す費用の事って考えていますか?まぁ、殆どの方は考えておられないでしょう。そういう不具合な事は案外立て続けに出てくる事が多いのですが、家を建てる前のプラン段階でメンテナンス費用を抑える事が出来ることをご存じでしょうか?
例えば総2階建ての屋根や外壁の塗装工事。下屋が無い総2階だと地面からハシゴを掛けて一気に6M以上の高さまで登る訳ですが、これってかなり恐い事なんですね。取り敢えず屋根に昇れて屋根の面だけを塗るのであればそんなに難しい事ではありませんが、破風面や外壁まで塗り替えるとなると全面足場を架けないと作業が出来ません。そうなると費用はかなり高額になります。更に急勾配の屋根だと屋根足場も必要となり、その分が増額になる場合も考えられます。

総2階建ての家は新築する時は一番コストバリューの良い商品ですが、外部メンテナンス費用の事を考えると結構高く付きます。逆にメンテナンスで一番安上がりなのは初期投資の高い平屋でしょう。極端な事を言えばメンテナンスの事を考えた平屋で建てた場合、お施主様がDIYで塗替え工事程度なら出来るのです。とは言え「ない袖は振れぬ」で平屋にしたくても出来ないお客様も多くいらっしゃると思います。仕方なく2階建ての家を建てる場合でもメンテナンスを考えた家づくりは出来ます。ぜひ設計士の方と話し合って後々『後悔しない家づくり』を心掛けて戴ければと思う次第です。

今年は60年に一度の『丙午年』だそうです。皆様方が「天高く馬肥ゆる一年」になれます事を祈念して、新年の挨拶とさせて戴きます。


FORESTが考える健康住宅 其の一『自然素材』

こんにちは! 誠心住工房フォレストの佐々木です。


皆さんは『健康住宅』と聞いて、どういう住宅を想像しますか?

フォレストでは三つのキーワードを掲げて『健康住宅』と定義しております。一つは「自然素材」、もう一つが「水」、そして最後に「床暖房」です。

先ず今回は「自然素材」についてお話しをします。住宅で「自然素材」と聞くと多くの方は塗り壁や無垢のフローリングなどを想像されるかと思います。弊社では床暖房を標準仕様としていますので残念ながら無垢のフローリングは特注対応となりますが、塗り壁は建物のグレードに関わらず標準仕様としています。天井には珪藻土クロスを標準仕様としていますが、室内の内壁は漆喰の塗り壁で仕上げられます。自然素材の材料の種類は複数ご用意しておりますが、とにかくビニールクロスだけは絶対に使用しないようにしています


なぜビニールクロスを使わないのか?

それはビニールクロスの素材は全て化学物質から成るものだからです。ビニールクロスは一般的に一番多く使用されている内装材なので何の疑問も持たないお客様が多いかと思います。ところがです、世界的に見るとビニールクロスを標準的に内装材で使っている国は日本だけなのです。例えば欧米の住宅ではドライウォールと言う塗装が一般的で、クロスを貼ったとしても素材は紙や布に限られます。ちなみにドライウォールとは「水性アクリルエマルジョン塗料で塗った壁」意味し、シックハウス症候群や化学物質過敏症にも対応したものが使用されますが、日本ではなぜか普及しておりません。

どうして日本だけビニールクロスを使うようになったのかは分かりませんが、おそらく安価で施工が早く、柄も豊富なのが理由かなと個人的には思います。弊社では数年前に塗り壁を標準仕様にして販売したところ、お客様から「価格を下げたいので塗り壁を止めてビニールクロスにしたい」とのご要望が有って止むなくそうした事があり、塗り壁の標準仕様を止めていた時期が有りました。でも諦め切れず2023年に建てられたお客様に「なぜ自然素材の塗り壁なのか」をしっかりと説明し、ご納得して戴き、初めてお客様の住宅で塗り壁を施工させて貰いました。お引き渡しから一年後にお客様から塗り壁の特長である「消臭効果や調湿効果が実感出来ました。」と感想を聞いて、塗り壁標準仕様を貫ぬく気持ちになりました。

住宅業界では化学物質から成る建築資材には一般的に健康被害が起こらないと言われるF☆☆☆☆品が使用されます。しかし、F☆☆☆☆品を使っても人体に悪影響を及ぼす化学物質の含有量がゼロにはなりませんつまり健康被害弱者にとっては例えF☆☆☆☆品で出来た住宅であっても住む事が叶わないケースも有り得るのです。また化学物質から成る資材から放出される有害なガスは半永久的に出続け、床面から60cmの間に滞留します。高気密住宅であれば外部に放出される事もないので、有害なガスは常に滞留した状態になります


さて、この床面から60cmまでの高さに口や鼻があるのは誰でしょうか?

そう、それはハイハイをする赤ちゃんやヨチヨチ歩きをする幼児ですね免疫力の少ない赤ちゃんや幼児が何年も有害なガスを吸ってどうなるかを真剣に考えた事がありますか?

私は現代病と呼ばれる様々な病気の原因は現代建築による部分が大きいと考えています

昭和の時代に建てられた住宅にも化学物質から成る建材が今より多く使われていましたが、現代ほど病人が出なかったのは隙間だらけの住宅で有害なガスが放出されても至るところの隙間から外部に流れ出たからとも言えます。

住宅に使われる資材から化学物質を全て取り除いた「オール自然素材の家」は建てようと思えばやれない事は有りませんが価格的な面で考えれば、それで建てられるお客様はごく一部の富裕層に限られるでしょう。弊社でも「オール自然素材の家」は建てられますが、そのような住宅はメイン商品には成りません。やはり価格面で考えれば化学物質を使った建材を多かれ少なかれ使わざるを得ないのが本音としてあります。ではそれらの建材を使いながらどうやって「健康住宅」にしていくのでしょうか?

そこで話が前段に戻ります。天井と内壁を内装材が占める面積は床面積の4倍以上にもなります。サッシや内部建具の面積を差し引いたとしても、かなりの面積を占める事に変わりませんここにビニールクロスではなく、自然素材の内装材を使う事で室内の化学物質量は大幅に低減します。しかも自然素材で有る塗り壁を使うと室内の調湿効果や消臭効果も期待出来ます。また何よりも他の建材から放出される有害なガスを吸着・分解までしてくれるのです

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これらの効果は建物に一度入っただけでは分かりません。有害なガスも目で確認する事は出来ません。長い時間住んでみて初めて分かることなのです。

弊社では実際に住まわれたお客様にYou Tube動画に出演して戴き、生のご感想をお話しして戴く企画を考えております。今年のG.W頃までには発信出来るよう、頑張りたいと思いますので是非ご期待ください‼

2025年の年頭に当たり

新年明けましておめでとうございます。
誠心住工房フォレストの佐々木でございます。
年頭に当たりご挨拶申し上げます。まずは今年4月に弊社は設立から10年を迎えます。起業した会社の10年後の生存率は6.3%とも言われておりますが、曲がりなりにも設立10周年を迎えられると言う事はこれまで弊社にご注文戴いたお客様方を始め、協力業者の皆々様のお陰で有ります。本当にありがとうございました。
私は地元の工業高校を卒業して東京や秋田市の建築会社で住宅を作り続け、31年ぶりに故郷横手に帰って起業しました。父親が板金業をやっておりましたが、私が行う仕事とは内容が異なるため実質ゼロからのスタートでした。「住宅は人生で最も高額なお買い物」と言われるように知名度も実績もない弊社への注文など簡単に来るはずもなく、弊社の船出は順風満帆とは程遠いものでした。弊社の知名度は現在でもまだまだ浸透しているとは言えない状態ですが、設立10周年を機に飛躍の年にして参りたいと思っております。

さて、これまでの10年で住宅に求められる要素は大きく変わってきたと感じます。特に大きく変わったのが「省エネ性能」と「耐震性能」ではないかと思います。もちろんこれらの性能は10年以上前からも言われていましたが、現在求められるレベルは非常に高く、且つその数値を証明書で表さなければならない時代へと進化しております。つまり、表向きに「○○性能が高い家」と漠然とした広告を打ったとしても、最終的にはそれを裏付ける証明書の発行が求められる訳です。具体的に言えば省エネ性能は「省エネ等級5(ZEH)」が、耐震性能は「耐震等級3」が最低限の標準仕様でなければ、これからのお客様には認めて貰えないと言えるのではないでしょうか。

2025年正月に当たり、弊社ではこれからご提供させて戴く注文住宅には共通した二つのコンセプトを持ってご提案をさせて戴きます。一つは『100年住宅』です。これはその名の通り100年持つ住宅をご提供させて戴くと言う意味です。もちろん建ててから何もメンテナンスをせずに100年持つと言う意味では有りません。外装材は定期的な補修が必要ですし、水廻り機器も耐用年数が来れば交換は必要です。弊社が提唱する『100年住宅』とは交換が可能な部分ではなく、目に見えない箇所や交換が難しい部分が100年持つと言う意味で有ります。代表的な部分といえば「構造駆体」や「断熱材」、「二次防水部分」などが挙げられます。
そしてもう一つは『健康住宅』です。健康住宅については後日改めて詳しい解説をさせて貰いたいと考えておりますので、今日は一つだけ宣言をさせて戴きたいと思います。それは「ビニールクロスZEROの家」宣言です。弊社では2023年の注文住宅からビニールクロスを一切使わない「自然素材の家」を継続して施工させて戴いております。現在の住宅資材は化学物質無しでは製品化出来ないほど多くの資材には少なからず化学物質が入っております。我々住宅会社が使う建材類にも化学物質が入ったモノが多く有りますが、一般的にF☆☆☆☆品であれば健康被害は無いとされております。しかし例えF☆☆☆☆品であっても人体に健康被害を及ぼす化学物質が微量でも入っている訳で、それらから放出されている目には見えない有害なガスは半永久的に出続けるのです。特に天井と壁は住宅の中では圧倒的な面積を持ち、それらに化学素材だけで出来ているビニールクロスを使う事は絶対に避けるべきだと弊社では考えております

お客様から住宅会社として選ばれる場合、お客様のご要望やイメージとマッチしないと出会う事すら叶わないケースも多々あります。また出会ったとしても話が嚙み合わないケースも有ります。そんな時、これまでの弊社は絶対に譲ってはならないポリシーに目を瞑ってまで契約に固執したケースが何度かありました。これは会社を継続させていくには、ある意味仕方ない事だったかも知れません。しかし、逆にこの行為は「どのような住宅を作ろうとしている会社」なのかが、お客様に伝わらない事に繋がる危険性もあると数年前から思うようになったのです。そして昨年建てさせて戴いた注文住宅の完成内覧会でポリシーを曲げない事がどれだけ重要な事かを再認識させられました。

そこで弊社は『100年住宅』と『健康住宅』という二つの普遍的コンセプトを持った住宅のみをお客様へご提供させて戴きたいと改めて心に刻んで2025年へ挑みたいと思います。私は弊社をご自宅の新築(又はリノベ)工事業者として選んで戴いたお客様には絶対に後悔をさせたく有りません。その為にも弊社の考える『家づくりのポリシー』についてしっかりと理念をご説明し、きちんとご納得して戴き、一緒に楽しくお客様の夢を具現化して参りたいと思っております。住宅価格の高騰で今や坪単価80万円~100万円が大手・中堅ハウスメーカーでは当たり前の価格帯になっておりますが、小さな工務店ゆえの強みを活かしてどこよりもコスパの高い住宅をご提供させて戴く所存ですので、これから「家づくり」をご検討されている方は是非一度弊社へご相談ください!

最後になりましたが、本年もどうかよろしくお願い申し上げます。

サッシ選びで後悔しないポイント

家づくりにおいてサッシ選びはとても重要なポイントです。特に寒冷地においては尚更です。例えば床、壁、天井の断熱性能がとても優れた部屋に一つだけ窓を付けた場合、部屋の熱が逃げる部位は窓である可能性がもっとも高いと言えます。付けた窓が性能の高いサッシだとしてもです。つまり窓が無い家ほど断熱性能が高い家になる訳です。ですが通常住宅において窓の無い家は存在しません。なぜなら窓の無い住宅は確認申請が下りないからです。住宅を建てる場合、各部屋毎に採光量の計算が求められます。トイレや浴室などは窓が無くても通りますが、居室の場合は大なり小なり窓が必要になります。窓を付ける事で断熱性能が落ちることが分かっていても、建築基準法上窓は必ず付けなくてはならないのです。

上記のことから窓が住宅内の熱損失の最大要因であるならば、サッシは高性能なモノを選ぶべきと考えるのは当然で多くの住宅会社は樹脂サッシを奨めてくるでしょう。確かに樹脂サッシの熱損失量は他のサッシに比べると少なく、ある意味ベストな選択と言えるかもしれません。

でも弊社では敢えて樹脂サッシは選びません。その理由は『樹脂サッシの耐久年数に疑問がある』からです。この『耐久年数に疑問がある』とはどういう事か不思議に思われる方も多いと思います。そこで下記の写真をご覧いただきたいと思います。

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これは20数年前にリフォームを依頼されたお客様のお宅で撮った写真で、築27年を経過したサッシの状態です。小さくて分かりづらいかと思いますので解説させて戴きます。これは樹脂サッシのフレームの縦枠と横枠、そして開き窓の縦かまちと横框のジョイント部分が離れてしまい、4mm程の隙間が生じた写真です。樹脂サッシの特徴として部品と部品のジョイント部分が溶着による接合で製品が作られている事が挙げられます。この溶着とは高温で溶けた状態の時にそれぞれの部品を貼り合わせ、徐々に冷却しながら硬化させる接着方法です。

私はここの現場でこの樹脂サッシを見るまでは一度も樹脂サッシに疑念を持った事が無かったのですが、この日を境に考え方が大きく変わりました。確かに樹脂サッシほど断熱性能が高いサッシはありません。しかしながら「断熱性が高い」というだけで本当にこのサッシを選んで良いものでしょうか? 国は我々に100年持つ住宅を求めています。私もこの考えには賛成で、どうしたらそのような家づくりが出来るのか日々試行錯誤をしております。その中で窓というパーツはとても重要な存在なのです。前段で申し上げた通り、室内の熱が外に逃げないようにするには高性能なサッシが必要なのです。しかし、そのサッシの寿命が30年も持たないとすれば、意味が無いのです。

現代の樹脂サッシの寿命が何年になったかは分かりません。しかし出来上がったサッシを見れば作り方は昔とあまり変わっていないように見えます。溶着技術が進歩して耐久年数が長くなったかもしれませんが、だからといって私は耐久年数が2倍以上になったとは思えないのです。そういう考えを持ちながらも樹脂サッシに取って代わる新商品が無い状態が10年以上続きました。そして2018年にとうとう私が待ち望んでいた新しいサッシが登場しました。LIXIL製「サーモスX」と言う高性能ハイブリッドサッシです。

ハイブリッドサッシと樹脂サッシ.JPG

このサッシは外がアルミ製で内が樹脂製のサッシです。ここまで聞くと「それってただのアルプラサッシじゃないの?」と思われる方も多くいらっしゃるかと思いますが、構造が全く違います。参考までに一般的なアルプラサッシの写真もご覧ください。

ハイブリッドサッシとアルプラサッシの構造.JPG

いかがでしょうか?外目で見たら同じようなサッシですが、内部構造は全く別物です。実際に性能値にも大きな差が有り、サーモスXは樹脂サッシに近い性能値になっております。数字だけで見れば樹脂サッシより少しだけ劣りますが、体感的にはその違いは感じないほど優れています。そして何よりも私が強調したい事はこのサッシの耐久性なのです。外にアルミを使う事で耐久年数が大幅に伸びるのです。アルミ製のサッシは昭和の時代から使い続けられ60年以上経過したモノでも現役で使われており、その耐久性能は既に立証されております。多くの住宅会社は「断熱性能の高さ」だけを追い求め、それだけをお客様に伝えます。しかし前段で紹介した剥離現象がもし起こった場合の事まで考えている会社は数少ないと思います。要はサッシを選ぶ際には断熱性能ももちろんですが耐久性能も高いモノ、つまりトータルバランスで優れた製品を選ぶ事が後悔しないポイントとなるのです。

金属製屋根を選んで後悔しないコツ

近年、頻繁に発生する大地震。日本はどこに住んでいても、そのリスクがある地震大国です。事実、世界中で起こるマグニチュード6.0以上の地震で見れば、日本だけで20%も占めているのです。地球儀で見ればホントに小さな島国で全世界の20%を占めると言うのは異常なほど多いと言わざるを得ません。昔から大地震は有りましたが、最近はほぼ毎年のように起きているように感じているのは私だけではないと思います。

2024年元日に起きた能登半島地震は最も記憶に新しい災害ですが、住宅の被災状況を見ると阪神淡路大震災の時と類似していると思います。いわゆる「頭でっかち」な造りで1階部分が押し潰され倒壊というパターンです。この場合、屋根材には瓦が使われているケースが殆どで、1階の外壁面には開口部が多く設けられ、耐震壁が少ないというのが特徴的かと考えます。阪神淡路大震災以降、この教訓を活かして「新築」の場合は耐力壁をバランス良く配置し、壁量計算もしっかり取る方向に変わってきましたが、既存住宅全体までには活かされていない事が今回の地震で改めて痛感させられました。

さて、前置きの話と金属製屋根の関係性ですが、これはとても重要な事として捉えて戴きたいと思います。地震で倒壊した家屋の屋根材は瓦と言いましたが、日本瓦の場合で1㎡当たりの重量は60kgになります。仮に間口8.19M×奥行8.19M=67.07㎡の総2階建て(延床面積約40坪)の家の屋根(4寸勾配)を瓦で葺いたとしましょう。屋根には軒の出も有るので、それぞれの出寸法を60cmとすると面積は8.79M×8.79M=77.26㎡になります。これに屋根の勾配係数1.077を掛けます。すると屋根の面積は83.21㎡になります。これに瓦の重量を掛けると83.21㎡×60kgで4,992.6kg、つまりおよそ5tの重量物が屋根の上に常時載っていることになります。例えて言うなら大人の像が一頭屋根の上に居座っているようなものなのです。

これに対してガルバリウム鋼板を始めとする金属製屋根の重量は1㎡当たり僅か6kgで、何と瓦屋根の1/10の重量しかないのです。この圧倒的な軽さは「頭でっかち」で重心がアンバランスな建物を飛躍的に重心バランスが向上された建物へと変え、地震が起きた際の被害を軽減してくれるのです。ガルバリウム鋼板が出てくる以前の金属製屋根はトタン屋根と呼ばれ、関西の方では「小屋の屋根材」と揶揄されてきました。ところが阪神淡路大震災以降は建物の軽量化が叫ばれ、雪の降らない地域でも金属製屋根が多く使われるようになった訳です。

私が住む秋田県横手市は豪雪地帯ですので、昔から屋根材は金属製一択でした。ただトタン屋根の時代と比較するとガルバリウム鋼板製の屋根の方が綺麗でデザイン性も良く、耐久性も高くなってきたと感じています。屋根の勾配や家の外観デザインで葺き方は変わりますが、基本的な部分は変わらないと思います。この基本的な部分というのが実は「後悔しないコツ」に当たりますので、よーく聞いてください。

多くの住宅会社が屋根葺きの際に当たり前のようにやっている間違った施工方法が二つあります。
①野地板(屋根板)に構造用合板を使用している
②下葺き材にアスファルトルーフィングを使用している

素人の方にはどこが間違っているかは分からないと思います。実は住宅会社さんでも理解していない所の方が圧倒的に多いのです。

まずは野地板に構造用合板を使用している件ですが、真夏の気温が30℃以上の場合に屋根材の表面温度は70℃を超えます。冬は秋田の場合、-5℃~-15℃まで下がります。瓦屋根の場合、瓦は屋根の下地材に直接触れる事は有りませんが、金属製屋根の場合は直に、しかもベッタリ触れます。つまり先程記載した温度が下地材に直接伝わるのです。構造用合板は7~9層の薄い板を接着剤で貼り合わせて出来た板です。構造用とは言え、悪く言えば生産方法はベニヤ板と同じです。夏と冬で気温差が80℃以上も違う環境が何十年も続くとやがて接着剤が劣化し、剥離してくるのです。これを防ぐには野地板に無垢の杉バラ板を張るのが一番効果的です。特段杉材に限定はしませんが、無垢のバラ板を使う事をお勧めします。そうすることで剥離の問題は解消され、耐久年数も大幅に伸びます。

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次に下葺きに使うアスファルトルーフィングですが、これを問題にしている住宅会社は①より稀だと思います。ただ構造用合板以上に屋根材の熱がダイレクトに伝わる部位ですので、より過酷な環境下にある訳です。私がここで問題視にしているのは下葺き材の主原料であるアスファルトです。アスファルトルーフィングは昔のアスファルトフェルトに比べれば遥かに耐久性は良くなりましたが、主材は変わっていません。アスファルトの最大の欠点は高熱による『油分の気化』です。つまり高温にさらされるとルーフィングからどんどん油分が抜けていき、やがてルーフィング材は紙状態となって防水性能が失われていくというリスクです。このリスクを避ける為、弊社ではファイバー製4層構造のルーフィング材を使用しております。この材料はアメリカ製で本国では40年保証がされている優れものです。国外である日本ではメーカー保証の対象にはなっていませんが、いずれこのような材料が日本でもスタンダードになってくると思います。

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