新商品を6月に発表します!

こんにちは。

誠心住工房フォレストの佐々木です。

表題にあります通り、弊社では6月に新商品を発表する予定で現在着々と準備を進めております。商品名の公開はその時に発表しますが、概要だけをお話するといわゆる「デザイナーズハウス」と呼ばれる住宅に該当します。
公開される写真をご覧戴くと分かると思いますが、これまで見たことのないような外観デザイン、そしてプライバシーを守りながら開放感あふれる空間と合理的な間取りに驚かれるでしょう。「デザイナーズハウス」と呼ばれる住宅は数多く有りますが、私がこれまで見てきたデザイナーズハウスの中では断トツイチオシ!です。

誠心住工房フォレストでは今後、この「デザイナーズハウス」をメイン商品として広告・宣伝を行って参ります。ホームページの準備が整う前に先行してInstagramで発表していきますので、もう少しだけお待ちください。

子供部屋は4畳半!?

以前、勤務していた会社でユニークな教育方針を持ったお父さんがいらっしゃいました。プランニングの為のヒアリングをしていたところ「子供部屋はすべて北向きの4畳半で主寝室は日当たりの良い南側でお願いします。」と言われたのです。私は不思議に思い、質問をしました。「大概の親御さんは自分達の寝室を日の当たらない方に持ってきて、子供部屋は日当たりの良い南側を望まれるのですが、どうして北側でしかも4畳半という狭さで限定されるのですか?」と。すると「この家は私たち夫婦が一生懸命に稼いだお金で建てる家です。私たち夫婦が一番良い場所に部屋を構えるのは当然の権利です。条件の良い位置に広い部屋を子供に与えると『引きこもり』になる可能性もあるし、それ以上に私は子供たちに『こんな狭い部屋から出て行きたい。家から出て行きたい。』と思うようになって欲しいと思っているのです。」と言われたのです。もう、かれこれ15年以上も前の話ですが、この時の会話は強烈なインパクトとして私の記憶から無くなることがありません。

敢えて子供に快適ではない部屋を与え、「こんな所から早く抜け出したいのなら自分の力で自分の家を持てるような大人になりなさい。」と独立心をあおるという独特な教育方針に私は多いに共感されました。そしてこのお客様との出会いで間取りの考え方も広がったと感謝しています。この教育方針に共感が持てるかどうかは人それぞれです。この件に関してそれを議論するつもりはありません。

ただ、これから家を建てようと考えられている子育て世代の方には是非ご自分の教育方針を見つめ直してみてプランニングをされる事をお薦めします。子供が小さい時はどうしても子供中心の生活になります。しかし、子供が全員巣立って、家に残ったのは夫婦二人という事も考えられます。大きな家に夫婦二人で持て余してしまう例はたくさん有ります。戻って来ない子供のために日当たりの良い部屋を使わずに残しておく家庭も有りますが、考えようによっては勿体ないとも言えると思います。住宅ローンの返済期間が35年から40年へと長くなってきていますが、その返済が終わる頃にあなたは何歳ですか?その時の家族構成は誰にも分からないと思いますが、ある程度は想定しながら家を建てた方があとあとの後悔は少ないのではないでしょうか。

「大手ハウスメーカーと同じご予算で2ランク上の家が建つ!」の意味

弊社ホームページのトップページには表題のキャッチコピーが載っています。これは弊社が大手ハウスメーカーと対等に渡り合うという意味で書いたものではありません。では、どんな意味で書いたかというと「お金がもったいないなぁ!」と言う気持ちを逆の表現をしたものです。

「何を言っているのか分からない。」と思われる方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明をさせて戴きます。最近になって横手市には有名なハウスメーカーが2社も進出してきました。秋田市でも採算が取れず撤退するハウスメーカーが多い中で過疎の町である横手市に拠点を構えるという事は、それなりに市場調査を行い採算が取れると判断したものでしょう。ところがハウスメーカーが建てる家は金額的に高いのが一般的です。同じ商売をしている弊社から見ても完成した建物と坪単価のギャップに驚かされる例は少なくありません。

正直言って大手ハウスメーカーに依頼する金額で弊社と契約すれば表題の通りに「2ランク上の仕様で家が建てられます。」と断言出来ます。しかし弊社が望む形はその逆で、そこまで高い金額を払わずとも同レベルの家は建つのだから、余ったお金でもっと人生を豊かに暮らして貰いたいという事です。もちろんお金がたくさん有って、坪単価の高い家を希望する人はそれはそれで構わないと思います。

私がこの話を特に伝えたい人達は『子育て世代』の方と老後を夫婦二人で暮らしていきたいと考える『シニア世代』です。
まず『子育て世代』ですが、子供が成人になるまでには多くのお金が必要になります。子供が複数いれば更に多くのお金が必要です。時には家族全員で旅行に行く事も有るでしょうし、ご主人や奥様にも個人的な付き合いでお金が必要な時もあると思います。そんな多くのお金が必要な期間に住宅ローンの負担はボディブローのように効いてきます。なぜならば家を建てた後にも家に関わる出費は次から次へと出てくるからです。まずは毎年支払わされる「固定資産税」。これは建てた場所、家の大きさ、仕様によって役所が算出する訳ですが、あまりにも豪華で高額な家を建てると固定資産税の評価額も上がる事に注意が必要です。そしてお施主様を一番悩ませるのが住宅設備機器の経年劣化による交換や外装材の定期的なメンテナンス費用です。特に外装材の定期的なメンテナンス費用は殆どのお施主様の悩みのタネです。内装も外装も同じく経年劣化はしていきますが、雨・風・雪・紫外線に晒される外装の劣化は内装の比ではありません。屋根材や外壁材の塗り替えを定期的にメンテナンスしていないと、その「つけ」は大きく帰ってくる恐れもあります。

基本的に家を建てる際に月々の住宅ローンの返済額を考えるお客様は100%ですが、メンテナンス費用の事まで考えていらっしゃるお客様は稀有だと思います。
では坪単価の高いハウスメーカーで建てられた住宅の外装材と弊社で使用している外装材に違いはあるかというと大体同じ金属サイディングです。弊社は100%金属サイディングですが、ハウスメーカーでは予算の関係上か窯業系サイディングを使っている処も多く見受けられます。問題はこの窯業系サイディングです。これには寒冷地仕様もあり、秋田市のような比較的降雪量の少ない地域であればOKですが、降雪量が2Mもある横手市などでは「難あり」と言わざるを得ません。横手市のような豪雪地帯では金属サイディングが一番適していると考えておりますが、それでも定期的なメンテナンスは必要です。ここに「難あり」の窯業系サイディングが使用されるとどうなるのでしょうか?窯業系サイディングは表面の撥水効果が薄れてくると、サイディング内部に水分が浸透して氷点下の夜が続くと凍害を起こす危険性があります。凍害が起きたサイディングはもう塗り替えなどでは対処出来ず、張替えでしか直す手立てがありません。この際に掛かる費用はかなり高額になりますが、多くのハウスメーカーは契約時に窯業系サイディングのリスクについて説明をしていないと思われます。

もう一つ定期的なメンテナンスの掛かる外装材が屋根材です。横手市付近ではガルバリウム鋼板葺きの屋根が一般的です。屋根材は酸性雨や暴風に晒され、夏は灼熱地獄、冬は雪に覆われ氷点下の環境にあります。家に使われる資材の中で最も過酷な部位と言えるでしょう。ゆえに定期的なメンテナンスは欠かせないのです。これらのメンテナンス費用は決して安くはありません。住宅ローンを支払っている最中での出費はかなりの痛手になるお客様も多いと思います。

だからこそ一番最初に家を建てる際はコスパの良い住宅会社を選ぶことが大事なのです。大手ハウスメーカーの方がブランド力が有るし安心感もあるという気持ちも理解は出来ますが、無理をしてそこまで高額な買い物をする必要があるのか私的には甚だ疑問が残ります。

『シニア世代』で老後を夫婦二人で暮らしたいという方にもやはりお金を大切に使って戴きたいと思います。自然素材で出来た家を大手ハウスメーカーで建てるより20%も安く建てて、余ったお金でゆとりある老後生活を送って戴きたいと思います。家は人が生活していく上で必要不可欠なものですが、長く暮らし続けていくにはお金が掛かります。それらを支払っても家族が我慢をせずに暮らせる事まで是非考えを巡らせて戴きたいと思います。

構造材は無垢の木の乾燥材!

誠心住工房フォレストでは木造住宅の構造材に集成材は1本も使いません。これは約束事項です。

なぜ集成材を使わないかには2つの理由があります。
①集成材の強度及び耐久年数は接着剤によって決まり、一般的にその寿命は50年~80年と言われている。
②接着剤に含まれている化学物質によってシックハウス症候群が起こる可能性がある。

まず①についてですが、いま国が推奨する住宅は100年住宅や200年住宅という超耐久性能を持った住宅です。そこに寿命が100年持たないと分かっている集成材を使うという事に弊社では疑問を持っています。集成材を使っている住宅会社の営業マンが建築を知らないお客様に「無垢材は強度がバラバラで、後々反りや曲がりが出てくる可能性があります。集成材は強度が均一で反ったり曲がったりする事はありません。」と語っていますが、一部正解で一部は間違った内容です。集成材は科学と化学によって作られた人工木材です。ですから先程の集成材に関する部分の説明は正解ですが、肝心な説明が抜けています。それは強度についてです。確かに強度は均一化されていても強度のピークは製造直後であり、その後は接着剤の経年劣化と共に年々強度は下降していくのです。ここが弊社の一番危惧する点なのです。一方、無垢材については言葉足らずです。確かに強度はバラバラで均一ではありません。しかし無垢材の強度は伐採してから徐々に強度を増してゆき200年後にピークを迎え、その後1000年掛けて元の強度に戻ると言われています。また木材の乾燥技術は進歩していて無垢材であっても乾燥材であれば大きな変形は起きません。また②についても無垢材は自然素材ですから有害な化学物質を放出する心配もありません。

簡単ではありますが、上記の理由から弊社では構造材に集成材をしないのであります。では、なぜ多くの住宅会社は集成材を使っているのでしょうか?

理由は3つあると思います。
①クレームが出にくいから 
②施工がしやすいから 
③問題が起きた時には保証期間が過ぎているから

集成材を使うと後々反りや曲がりが殆ど出ないのでクレームになりにくいと言う利点があります。イコールこれは施工を行う大工さんにも好都合で仕事がしやすいと言う事にも繋がります。問題は③です。住宅の瑕疵担保保険は最低でも10年が義務になっています(最近は長期で20年以上の保険もありますが)。集成材の寿命は最初の部分で書きましたが、もしも接着剤の剥離が起きたとしても保険期間が過ぎた後になる訳です。これがどういう意味かはご推察ください。

昭和の時代まで日本の家の寿命は25年と言われ、先進国の中ではダントツのビリでした。欧米では50年~80年は当たり前でしたから、平成になってから欧米に追い付け追い越せで「100年住宅」が求められるようになったのです。家が完成するまでは住宅会社の責任ですが、引渡し後は基本的にお施主様の管理責任に代わります。家は自分の代までとお考えならば構いませんが、孫の代までとお考えならば構造材に何を選ぶかは重要な要素となる事を是非この機会に知って貰いたいと思います。