「大手ハウスメーカーと同じご予算で2ランク上の家が建つ!」の意味

弊社ホームページのトップページには表題のキャッチコピーが載っています。これは弊社が大手ハウスメーカーと対等に渡り合うという意味で書いたものではありません。では、どんな意味で書いたかというと「お金がもったいないなぁ!」と言う気持ちを逆の表現をしたものです。

「何を言っているのか分からない。」と思われる方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明をさせて戴きます。最近になって横手市には有名なハウスメーカーが2社も進出してきました。秋田市でも採算が取れず撤退するハウスメーカーが多い中で過疎の町である横手市に拠点を構えるという事は、それなりに市場調査を行い採算が取れると判断したものでしょう。ところがハウスメーカーが建てる家は金額的に高いのが一般的です。同じ商売をしている弊社から見ても完成した建物と坪単価のギャップに驚かされる例は少なくありません。

正直言って大手ハウスメーカーに依頼する金額で弊社と契約すれば表題の通りに「2ランク上の仕様で家が建てられます。」と断言出来ます。しかし弊社が望む形はその逆で、そこまで高い金額を払わずとも同レベルの家は建つのだから、余ったお金でもっと人生を豊かに暮らして貰いたいという事です。もちろんお金がたくさん有って、坪単価の高い家を希望する人はそれはそれで構わないと思います。

私がこの話を特に伝えたい人達は『子育て世代』の方と老後を夫婦二人で暮らしていきたいと考える『シニア世代』です。
まず『子育て世代』ですが、子供が成人になるまでには多くのお金が必要になります。子供が複数いれば更に多くのお金が必要です。時には家族全員で旅行に行く事も有るでしょうし、ご主人や奥様にも個人的な付き合いでお金が必要な時もあると思います。そんな多くのお金が必要な期間に住宅ローンの負担はボディブローのように効いてきます。なぜならば家を建てた後にも家に関わる出費は次から次へと出てくるからです。まずは毎年支払わされる「固定資産税」。これは建てた場所、家の大きさ、仕様によって役所が算出する訳ですが、あまりにも豪華で高額な家を建てると固定資産税の評価額も上がる事に注意が必要です。そしてお施主様を一番悩ませるのが住宅設備機器の経年劣化による交換や外装材の定期的なメンテナンス費用です。特に外装材の定期的なメンテナンス費用は殆どのお施主様の悩みのタネです。内装も外装も同じく経年劣化はしていきますが、雨・風・雪・紫外線に晒される外装の劣化は内装の比ではありません。屋根材や外壁材の塗り替えを定期的にメンテナンスしていないと、その「つけ」は大きく帰ってくる恐れもあります。

基本的に家を建てる際に月々の住宅ローンの返済額を考えるお客様は100%ですが、メンテナンス費用の事まで考えていらっしゃるお客様は稀有だと思います。
では坪単価の高いハウスメーカーで建てられた住宅の外装材と弊社で使用している外装材に違いはあるかというと大体同じ金属サイディングです。弊社は100%金属サイディングですが、ハウスメーカーでは予算の関係上か窯業系サイディングを使っている処も多く見受けられます。問題はこの窯業系サイディングです。これには寒冷地仕様もあり、秋田市のような比較的降雪量の少ない地域であればOKですが、降雪量が2Mもある横手市などでは「難あり」と言わざるを得ません。横手市のような豪雪地帯では金属サイディングが一番適していると考えておりますが、それでも定期的なメンテナンスは必要です。ここに「難あり」の窯業系サイディングが使用されるとどうなるのでしょうか?窯業系サイディングは表面の撥水効果が薄れてくると、サイディング内部に水分が浸透して氷点下の夜が続くと凍害を起こす危険性があります。凍害が起きたサイディングはもう塗り替えなどでは対処出来ず、張替えでしか直す手立てがありません。この際に掛かる費用はかなり高額になりますが、多くのハウスメーカーは契約時に窯業系サイディングのリスクについて説明をしていないと思われます。

もう一つ定期的なメンテナンスの掛かる外装材が屋根材です。横手市付近ではガルバリウム鋼板葺きの屋根が一般的です。屋根材は酸性雨や暴風に晒され、夏は灼熱地獄、冬は雪に覆われ氷点下の環境にあります。家に使われる資材の中で最も過酷な部位と言えるでしょう。ゆえに定期的なメンテナンスは欠かせないのです。これらのメンテナンス費用は決して安くはありません。住宅ローンを支払っている最中での出費はかなりの痛手になるお客様も多いと思います。

だからこそ一番最初に家を建てる際はコスパの良い住宅会社を選ぶことが大事なのです。大手ハウスメーカーの方がブランド力が有るし安心感もあるという気持ちも理解は出来ますが、無理をしてそこまで高額な買い物をする必要があるのか私的には甚だ疑問が残ります。

『シニア世代』で老後を夫婦二人で暮らしたいという方にもやはりお金を大切に使って戴きたいと思います。自然素材で出来た家を大手ハウスメーカーで建てるより20%も安く建てて、余ったお金でゆとりある老後生活を送って戴きたいと思います。家は人が生活していく上で必要不可欠なものですが、長く暮らし続けていくにはお金が掛かります。それらを支払っても家族が我慢をせずに暮らせる事まで是非考えを巡らせて戴きたいと思います。

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