家づくりのよくある失敗について

家は一生に一回しか建てないものだし

年齢や状況に応じて住み方も変化するので、

どれだけ熟考して建てたとしても、

何かしら後から「こうしておけば良かった」とか

「あーしておけば良かった」といった

後悔が出てくるものです。



しかし、そんな中でも

私が絶対にあってはいけないと思うことが、

金銭的なミスによる後悔です。



家の返済は、家計の中で

最も長期で大きな固定費となるため、

ここをミスってしまうと長期に渡って

ダメージを喰らい続けてしまうからです。



具体的には、

貯蓄や投資が出来なくなってしまうことで、

子供さんの進学の選択肢を狭めてしまう、

家のメンテが出来なくなってしまう、

老後貧乏に陥ってしまう、

ずっと不安を抱えながら暮らしていくことになる、

という感じでしょうか・・・



こんにちは。

誠心住工房フォレストの佐々木です。



さて、今回は取り返しがつかない

家づくりの失策をしないために、

知っておいて戴きたいことについて

お伝えしていきたいと思います。



では、そういった状況を引き起こす

一番の原因は何なのでしょうか?

それは、



✔「真っ先に土地を探してしまうこと」



です。つまり、資金計画によって

使っていい土地の予算を

まだ出してないにも関わらず、

先に土地をさがしちゃうってことですね。



これをやっちゃうと、

まーほぼ確実に土地にこんもりと

予算をつぎ込むことになっちゃいます。



例えば、無理なく毎月支払っていけそうな金額が

7万円だとしたら、

35年でローンを組んだ場合

借りられる金額は2500万円になります。



そして、これに自己資金を足した金額が

家づくりの総予算になるので、

仮に自己資金が500万円あったとしたら、

総予算は3000万円ってことになりますよね?



でも、じゃあ3000万円を

丸々土地と家につぎ込めるかっていうと

そんなことはなく、家を持つためには

いろんな経費が掛かってくるので、

ここからそれらを差し引くと、

大体2750万円ぐらいが土地、家、庭に

掛けられる予算ってことになるんですよね。



で、ここで家と庭に

2000万円ぐらい掛かりそうだなーと仮定すると、

土地に掛けられる予算は

750万円ってことになるのですが、

実は土地を買う場合、

更にいろんな経費が掛かってくるので、

この場合、土地に掛けられる実質予算は、

650万円~700万円ってことになります。



つまり、ホントは、

650万円~700万円ぐらいで

土地を探さないといけないってことですね。



なのに、そういうことも分からないまま

土地を探してしまうと、

とんでもない金額の土地を買ってきてしまいます。



仮に、土地代だけで1200万円もする

土地を買ってきてしまったら一体どうなるでしょうか?



この場合、600万円ぐらい

家づくりの予算が上がってしまいますよね。

となると、ざっと毎月2万円ほど、

返済金額が上がってしまいます。



あるいは、それがキツイ場合、

毎月の負担を落とすためだけに、

金利が安い変動金利を選んでしまいます。

そして、後々金利が上がり一気に返済金額が増え、

にっちもさっちもいかなくなってしまいます。



いずれの場合も、

たちどころにやっていけなくなるような

レベルではないものの、

確実に、ずっと先行きに不安を抱えながら

暮らすことになってしまいます。



なので、家を建てようと思った時、

いきなり土地探しから始めないように

気を付けてくださいね。


まずは資金計画から始める。

これを肝に銘じておいてください!

それでは、、、



(追伸)

でも、資金計画のやり方を

間違えちゃうと結局一緒なので、

この点にも注意してくださいねー!

予算を増やそうとする資金計画には要注意です!!

人生100年時代の家づくりを考える

人生100年が当たり前になるこれからは、

より長い視点を持って家づくりをしないといけません。

と言うのも、60年以上もの間

そこで暮らし続けていくためには、

暮らしと家の品質を

維持し続けていく必要があるからです。


こんにちは。

誠心住工房フォレストの佐々木です。


さて、今回はこれから必須となるであろう

人生100年時代に備えた家づくりについて

お伝えしていきたいと思います。

まず、基本的なこととして、

暮らしの質を保つためには、

お金のことをよく考えた上で

家づくりをしないといけません。

具体的には、

家の品質を維持し続けていくために、

外壁の定期メンテや住設機器の寿命に伴う改装費、

そして電化製品の定期的な買替費用が

積み立てていけるような余力を持ちつつ、

かつ、子供の進学や夫婦の老後に備えて、

貯蓄をしていくことが出来るように、

家づくりをしなければいけないということですね。


また、ずっと快適に暮らし続けていけるような

家にもしなければいけません。


夏の暑さや冬の寒さを

和らげるのはもちろんのこと、

洗濯・片付け・掃除といった

家事の負担も和らげられ、

さらに、明るく風通しの良い

住まいにすることによって、です。

そして、永く愛着を持って

暮らし続けていただくために、

弊社ではもう一つ

こだわっていただきたいことがあります。


✔家と共に時を重ねていく豊かさ


それは、無垢の床を

使っていただくということです。

永く使うために購入する財布や鞄や靴は、

合皮ではなく本革を選ぶように、です。


確かに、無垢の床には

いくつかのデメリットが存在します。

例えば、湿気が多い夏は、

床と床の継ぎ目が反り上がるし、

乾燥する冬は、

逆に床と床の継ぎ目に隙間が出来るし、

巾木との間に隙間が出来たりもします。

そして、その結果、

夏は足元に多少の凹凸感を感じるし、

冬はその隙間にホコリが落ち込み、

多少掃除が面倒になるかもしれません。


また、節がある無垢の床を使った場合、

その節が抜けてしまうこともあるし、

粘いヤニが出てくることだってあります。

生きているがゆえに、木が暴れて、

床鳴りすることだってありますしね。

それゆえ、こういった現象が

どうしても気になるという方には、

無垢材は向いていないかもしれません。


しかし、無垢材には、

デメリットをカバー出来るくらい

素晴らしいメリットが存在します。

例えば、無垢の床は断熱機能を持っているため、

(空気層があるということです)

夏は合板に比べて足元がベタベタしにくいし、

冬は合板に比べて足元が冷んやりしにくい

という特長があります。


また、"無垢の木は柔らかいから弱い"

というイメージがあるかもしれませんが、

では合板が強いのかというと、

実はそんなこともなく、
 
何かを落とせば穴が開くのは

無垢の木に限らず、合板も同じです。


それどころか、

合板は表面にシートを貼ってあるだけなので、

穴が開いた場合、

下地が露出し、不細工になってしまいます。


それに対し、無垢の木を使えば、

穴が開いた場合、

違う素材の下地が露出するわけではないので、

多少の凹みなら、

水を含ませれば復元出来ることもあります。


さらに、窓際などは太陽の紫外線によって、

床の表面が変色してしまうのですが、

これも合板の場合は、

ものすごく不細工になるのに対し、

無垢材はそれさえも味になっていきます。


しかし、なにより

無垢の木をおススメする理由は、

見た目がカッコイイからです。(これ重要です!)

かつ、経年変化によって

その表情がどんどん変化していき、

それを愉しめると同時に、

なんとも言えない愛着が持てるからです。


床は一度張ってしまうと、

簡単に剥がせるものでもなければ、

今の家はバリアフリーになっているため、

昔の段差がある家のように、

簡単に床を上張り出来るわけでもありません。


それゆえ、最初の選択が

めちゃくちゃ重要になってくるのです。

もちろん、デメリットもありますが、

それよりもメリットに目を向けていただき、

あなたと共に年月を刻んでいくことが出来る

家にしていただければと思います。


それではまた、、、