メガスター大谷翔平の人格形成に学ぶ

サッチャーの言葉と原田メゾット

"考え" が "言葉" になる
その "言葉" が "行動" になり
その "行動" が "習慣" になる
"習慣" こそが、その人の "人格" となり
その "人格" がその人の "運命" となる
"考え" が "人間" を創るのだ

これは英国の元首相マーガレット・サッチャーが語った言葉である。この言葉を聴いた後に
大谷翔平選手が高校時代に書いたとされる「原田メソッド式人間形成シート」を見てみる
と、彼が世界中の人々から人格者と評される理由が見えてくる。
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例えば『運』。『運』に恵まれるには日頃から「ゴミ拾い」をし、「審判さんへの態度」も
忘れないように書いてある。『メンタル』を強くするには「一喜一憂しない」「頭は冷静に
心は熱く」「雰囲気に流されない」「仲間を思いやる心」「勝利への執念」などが書かれて
いる。さらに『人間性』については「感謝」「継続力」「礼儀」「思いやり」などを身につ
ける必要性を書き出している。

これを高校時代に考え、10年以上経った今でも実行し続けている。ここでサッチャーの言
葉の一文にある『"習慣"こそが、その人の"人格"となり』が重なってくる。メジャーの球場で
ゴミを拾い、自分のポケットに入れるシーンが多く放映された。
たくさんのメジャーリーガーがいる中であのような行為を自然に行えるのは、それが彼の習慣になっているからである。
打席に立つ際に審判へ挨拶するのもそう、自分が打ったボールが相手チームのキャッチャーに当たった際も声を掛け、気遣う場面もすべて自然体なのは習慣化されている証拠である。

彼の行動で評価されている部分は彼にとって習慣化されている事なので、大谷選手自身はなぜ
人格者と評されるのか恐らく分かっていないと私は推察する。そして彼の評価は『その"人
格"がそのひとの"運命"となる
』に繋がっていく。昨年末に名門ドジャースとプロスポー
ツ界最高額での契約である。
たった一人の野球選手の年俸が日本のプロ野球チーム全員分の年俸を超えてしまうのだから、真にメガスターである。

多くの選手は多額のお金が手に入ると堕落していくものだが、大谷選手に関してはその危険
性を全くと言っていいほど感じさせない。彼は純粋に野球が大好きで、「もっと上手くなり
たい、もっと勝ちたい、そしてワールドシリーズで何度も優勝したい」という気持ちしかな
いのであろう。大金は手にしたが、金の為に野球をしているという考えは持っていないよう
に感じる。

『二刀流』という100年間忘れ去られた概念を思い出させた大谷選手には長く活躍して貰
いたい。肘を2度手術したので、投手として復帰したらケアをしっかりと行い、休養もちゃ
んと取って貰いたい。せっかく球場にいったのに大谷選手が出場していなかったという可哀
そうなファンが出てくると思うが、これからは長くプレーし続ける為に何が必要かを「原
田メソッド」で再考し、実行して欲しいと思う。そしてこれまで以上の活躍で日本を、世界
を明るくしてくれる存在で有り続けて貰いたいと願うばかりである。

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