『あきない世傳』から学ぶ知恵の力

数ヶ月前にNHKのBSドラマ「あきない世傳3」が終了しました。私はこのドラマが好きで「あきない世傳1」からずっと見ていました。
このドラマの主人公は『幸(さち)』と言う女性です。江戸時代八代将軍吉宗公晩年の頃に津門村(現在の西宮市)の学者の娘として生まれ、わずか9歳で大阪の小さな呉服商家に奉公に出されて店の奥向きの仕事のみを行う女子衆(おなごし)となります。女子衆とは一生を鍋の底を磨いて生きていかなければならない女性の奉公人のことで、生涯陽の目を見ることはない身分なのですが、持って生まれた才覚を番頭から認められて四代目店主の後妻となり、五代目、六代目店主に嫁ぎ、六代目店主亡き後やがて七代目女店主となります。しかし、大阪では女性が店主になることが認められていないため、幸は江戸の浅草に江戸店を出し晴れて店主となります。モノが売れない時代に大阪で数々の知恵を出し店の繁盛と繁栄に貢献してきましたが、見知らぬ江戸でも無名の店を江戸中に知らしめた幸の知恵の力と器の大きさには本当に驚かされると共に勉強させられます。

テレビドラマでは一般的に原作通りに描かれていたとしても、ストーリーの全てが反映される事はありません。私はストーリーの全てが知りたくて原作本13巻を取り寄せ、一気に読み上げました。テレビドラマでは取り上げきれなかったエピソードがたくさん有って、正直言ってテレビドラマより面白かったと思います。原作本は13巻の後に続く特別編上下2巻が有り、特別編は2027年正月にテレビ放映されるそうです。個人的な意見ですが、テレビドラマでは登場しなかった修徳先生、弥右衛門先生、千代友屋さん、大相撲年寄の砥川額之介夫妻、芸者の歌扇さん、お物師の志乃さん、親和文字の深川親和先生など五鈴屋の繁栄に欠かせない方々を登場させてNHK朝の連続テレビ小説で再制作してもらいたいと思っているくらいです。

ネットでの買い物が主流になりつつある現代ではお客様との関わり合いが大きく変わりつつ有りますが、商売の基本である「いいモノを作り、適正な価格で買って戴き、お客様に喜んで貰う」という部分はいつの時代になっても変わらないのではないでしょうか。
そういう基本の大切さをこの物語は思い出させてくれます。またインターネット世代の若者にも是非見て戴きたいと思っております。今から300年程前の日本人がお客様の事をどのように思いながらモノづくりをし、商売をしてきたか、また店の暖簾や秘伝の技術を守り続ける事の大切さなどが分かって貰える物語かと思います。

このコラムを読んで「私も原作本を読んでみたい!」と思われた方がいらっしゃったら、全15冊の原作本を差し上げます。弊社のホームページの問い合わせから「あきない世傳原作本希望」と書いてお申込みください。ご連絡お待ちしておりまーす!(差し上げたからといって住宅の営業をする事はありませんので安心してくださいませ(笑))

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